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よく見られる大人の病気・症状

声のかれ

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声のかれにはかぜが原因で起こる一時的なものから、声をよく出す職業(保母、教師、バスガイド、インストラクターなど)やカラオケが趣味の人の声のかれ、原因が分からずに起こってくる声のかれがあります。二週間以上にわたり原因がよく分からずに続く声のかれの中には、ガンによるものもあり注意が必要です。

声の出る仕組み

私たちはのどの奥にあるV字形をした声帯を、吐く息で振動させることにより声を出すことができます。日常の会話では男性は毎秒100回、女性では250回程度振動させますが、高い声の人ほど声帯のこすれあう回数が多くなります。男女の声帯の振動数の違いは、声帯の長さの違いによるところが大です。声が低い男性の声帯の長さは17〜21mm、声の高い女性の声帯の長さは12〜17mmの長さと言われています。声帯の長さが短いほど振動数が大きくなるため声が高くなります。

声がかれる原因

声がかれる原因は大きく分けて炎症による場合と腫瘍による場合があります。

かぜなどで声帯がはれたり、充血するとV字形をした声帯が声を出す時にぴったりとあわなくなり声がかれてきます。これはかぜが治れば自然によくなり、二週間以上声のかれが続くことはまずありません。 

しかしかぜなどで声帯が炎症を起こしている時に、さらに大声を出すなど声帯を酷使したり、タバコを吸い続けたり、アルコールを飲み過ぎたりしていると慢性的な炎症となります。こうなると声帯は変形しやすくなり、声のかれは治らなくなります。声をよく使う職業の人やアルコールが入ってカラオケで大声で歌を歌った時などに、声帯の炎症から内出血を起こして一種の血まめができ、これが時間とともにしこりになったものが声帯ポリープです。ポリープのように大きくなく、声帯に小さなたこができたものが声帯結節です。声帯結節は声帯の振動する回数が多すぎると起こりやすいため、女性で声をよく使うバスガイドや教師、保母、インストラクターなどに多くみられます。これは職業病の一つで声帯の酷使とまちがった発声法が原因です。

もっとも怖いのは喉頭ガンです。約80%は声帯にできる声門ガンです。喉頭ガンは10:1の割合で男性に多く発症し、その男性のほとんどに喫煙歴があることから喫煙と何らかの因果関係があると考えられています。慢性炎症や声帯結節では二週間以上も声がれが続きますが、中高年者で二週間以上声のかれが続く時には、まずガンかどうか調べる必要があります。

反回神経は声帯を動かすための神経です。反回神経が何らかの原因で麻痺すると声のかれが起こってきます(反回神経麻痺)。反回神経は脳から出た後、のどの奥(喉頭)のそばを通り、胸の中で心臓の近くでUターンして、再び喉頭に入り声帯に分布します。この道のりのどこかで神経が圧迫されると、声帯が麻痺して声がかれてきます。原因となる病気としては、甲状腺腫瘍、肺ガン、食道ガン、胸部大動脈瘤、心臓肥大など重要な病気が含まれますが、原因のはっきりしない特発性の麻痺もあります。

かぜといっしょに声がかれたり、大きな声を長時間出した後に声がかれてきたときは、急性炎症が原因でふつうは二週間以内に軽快していきます。

声のかれ方

専門医になると声のかれる様子から診断がつくとも言われています。声をよく使う職業の人が、声がかすれる・高い声が出ないと言い、空気がもれるような話し方をする時には 声帯結節が疑われます。カラオケでアルコールが入って大声で歌いすぎて声がかれてきた時には、声帯ポリープが考えられます。

かぜといっしょに声がかれたり、大きな声を長時間出した後に声がかれてきたときは、急性炎症が原因でふつうは二週間以内に軽快していきます。

中高年の男性で喫煙歴のある人がガラガラ声になった時には、喉頭ガンが疑われます。
一日も早く耳鼻咽喉科で検査を受ける必要があります。

声のかれの予防法

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声のかれの予防法
(イラスト1)

かぜとともに声がかれてきた時に、仕事などで電話をかけ続けたり、タバコを吸い続けたり、アルコールを飲み過ぎたりしていると、声帯に負担をかけ続けることになり慢性の炎症の原因となります。

カラオケも適度なら問題はありませんが、アルコールが入って大声で何曲も歌い続けると声帯に内出血を起こしやすくなります。カラオケなどでは何曲も続けて歌わない、無理な声の出し方をしない、乾燥を予防し水などでのどをこまめに湿らせておく注意が必要です。

声をよく使う職業に就いている人は、声の乱用を防ぐためにできるだけのどを休める時間を持つこと、のどの乾燥に気をつけること、正しい発声法を学んでおくこと などの注意が大切です。

繰り返しますが二週間以上声のかれが続く時には、ガンなどの重大な病気を除外するために専門医の診断を受けることが重要です。

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