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よく見られる大人の病気・症状

おなら

おならが頻繁に出て人知れず悩んでいる人は意外に多いものです。
おならの回数が多いのも困りものですが、においがきついと周囲の人にも迷惑をかけることになり、たいへん気を使ってしまいます。おならを気にすることがストレスになり、おならの回数を増すことになりかねません。
おならをがまんするとお腹が張ってきて苦しくなってきます。おならが多くても体に悪影響が少ないために取り上げられることは少ないのですが、おならの苦痛を少しでも軽くするために、おなら対策を考えてみましょう。

おならの知識

おならのガスの由来ですが、約70%は食事や話をしている間に無意識に飲み込んでしまう空気です。残りの約30%は食物を腸内で腸内細菌が分解するときに発生するガスです。おならの量は食べ物や体調、消化液の量などによって影響されますが、一日のおならの量は500〜2000ccほどで、1回の量は数ミリリットルから150ミリリットルくらいです。

大腸には約100種類の腸内細菌が存在し、その数は100兆個にもなります。これらは病原菌ではなく消化を助ける働きをしていますが、この中にはビフィズス菌などの「善玉菌」と、ウエルシュ菌などの「悪玉菌」がいます。

これらの善玉菌と悪玉菌はおならのにおいにも深く関係しています。炭水化物(イモ・豆類など)を多く食べたときのおならは善玉菌が活躍して発生するもので、においはほとんどしません。肉などのタンパク質を多量に食べたときには、小腸で十分に消化されなかったタンパク質が悪玉菌の活躍で分解されるため、悪臭の強いおならが出やすくなります。ニンニクやタマネギなど硫黄分の多いものを食べすぎると、アンモニア・インドール・硫化水素が発生して悪臭の元になります。

健康な人には体に有用な善玉菌が多いのですが、便秘や胃腸の調子が悪いとき、過敏性大腸症候群、高齢者などでは悪玉菌が増えやすくなります。悪玉菌が増えると、便が異常発酵しておならが出やすくなります。

おならをがまんすると、行き場をなくしたガスは腸壁から吸収されて血管を通り、尿、呼吸、皮膚を通して排出されます。毒素を含むおならのガスは腸管を傷つけたり、肝機能や免疫力の低下につながるとも考えられていますので、おならはできるだけがまんをしないで出しましょう。

おなら対策

おならは腸内の健康度を示すバロメーターで、悪臭の強いおならがいつも出るようなら悪玉菌が増えている場合で、大腸に何らかの問題の可能性が考えられます。

おならのにおいの対策としては(イラスト1)

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    おならのにおい対策
    (イラスト1)

    まず便をがまんしないこと、便をがまんすると大腸内で発酵が進みくさいおならが蓄積されます。
  2. 肉類を多量に食べると悪玉菌が活躍してくさいおならが出やすくなります。
  3. ニンニクやタマネギなどは控えましょう。
  4. 腸内のビフィズス菌などの善玉菌を増やすようにしましょう。日頃からビフィズス菌入りのヨーグルトやオリゴ糖入りの乳酸菌飲料、海草、納豆、きのこなどをしっかり取って、大腸の善玉菌を増やすように心がけましょう。

おならの回数の対策としては(イラスト2)

  1. 炭酸飲料はおなかの中で炭酸ガスが異常に発生します。炭酸飲料は控えましょう。
  2. 体調を整え、便秘をしないように気をつけましょう。
  3. 食物繊維には便通をよくする大切な役目がありますが、多量に食べすぎると消化しにくいため未消化のまま大腸にたまっておならが出やすくなります。
  4. 散歩や軽い運動で体をよく動かすと、腸の動きを活発にしてくれます。
  5. 食事などの際、おしゃべりをしたり急いで食べると空気をいっしょに飲み込みやすくなります。ゆっくりとよくかんで食事をしましょう。ガムも空気を飲み込むことになりやすいので止めましょう。つばを飲み込まないように意識することも大切です。

ストレスとおなら

おならの多い人、ゲップの強い人の中にはストレスが原因と思われる人がいます。ストレスは自分で自覚でき分かっている場合が多いのですが、ふだんからストレスにさらされているとそれと気がつきにくい場合もあります。しかしからだには知らず知らずに負担がかかり、体調を崩しやすくなります。 

中年以降になるとストレスが職場や家庭で増え、緊張したときにつばを飲み込む動作が増えてしまいます。そのときに空気を飲み込んでしまうことが、おならやゲップを増加させることになります。思春期には自律したい衝動とそれを妨げる束縛との板ばさみから、ストレスが蓄積されることがあります。

大腸は緊張や不安などストレスに敏感に反応します。ストレスについては、まず発散を心がけリラックスすることが大切です。睡眠を十分にとり、適度な運動をして毎朝排便をするなど規則正しい生活を送るように心がけましょう。

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