ブドウ球菌によるとびひ
ブドウ球菌によるとびひは、顔とくに鼻の周辺、からだ、手足の順にとびひを起こします。
大小の水ほうがつぎつぎにでき、この水ほうは膜が薄く黄色の内容液がたまってぶよぶよとした特徴があります(写真1,2,3)。
ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群(SSSS)
SSSSは黄色ブドウ球菌によるとびひの重症型といえます。
SSSSは0~3歳までの幼児に多くみられ、黄色ブドウ球菌の産生する毒素の直接作用またはアレルギー反応が原因で起こってきます。
顔や首、わきやまたの皮膚が強く発赤し、さわると痛みが強く、こすると表皮がベロリとむけたり水ほうができる現象がみられます(ニコルスキー現象)。
SSSSではブドウ球菌性とびひと思われる比較的軽いものから、全身に広がり入院が必要な重症なものまでさまざまな程度がみられます。
軽いものは抗生剤の内服治療で軽快していきますが、比較的範囲が狭くても発熱を伴っていたり、年齢が小さいときには入院して治療する必要があります。
写真で見る「子どもの病気」:とびひ(ブドウ球菌性)のページもご覧下さい。
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