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腹痛 (子ども) | ||||||||||||||||||||
(イラスト1) 1)年齢によって痛みの訴え方が違う:話せない乳幼児には家族や医師が子どもの表情や姿勢などから腹痛を推察しなければなりません(たとえば腸重積など)。2歳以上になると、「ポンポンが痛い」と言えるようになりますが、胸の痛みや耳の痛みを腹痛と誤って訴えたりしてあいまいなことがあります。学童になるとはっきりと言えるようになりますが、意識的に軽く言ったり大げさに訴えることがあります。 2)腹部以外の病気でも腹痛を訴えることがある:腹部の病気だけにとらわれず、全身的な病気がないか注意すべきです(ぜん息発作の始まりに腹痛を訴えることがあります)。 3)急性腹症(緊急を必要とする腹痛)は病状の進行が速い:虫垂炎、腸重積、ソケイヘルニアかんとんなどの緊急を要する腹痛の進行は速く、容易に腹膜炎を起こしたり、腸の壊死を生じるため、注意が必要です。
(イラスト2) 乳幼児が「急に激しく泣き出し、あやしてもミルクを与えても泣きやまない」というときに、日常多い原因を挙げてみます。(1)、(2)は浣腸が決めてとなります。 (1)便秘、(2)腸重積、(3)ヘルニアかんとん、(4)アフタ性口内炎、(5)肘内障・鎖骨骨折・肩関節亜脱臼、(6)肌着についたピン・トゲなどの刺激や虫さされ、(7)中耳炎 など
(イラスト3) (1)便秘(30〜40%)、(2)急性胃腸炎(15〜20%)、(3)かぜ症候群(10〜20%)、(4)心因性腹痛、(5)反復性腹痛(器質的な原因が5%)、(6)周期性おう吐症、(7)腸重積、(8)虫垂炎などそのほかの外科的な原因、(9)アレルギー性紫斑病 *アレルギー性紫斑病とは:おもに2〜8歳の子どもで、かぜの症状や溶連菌感染症に引き続いて、皮膚の出血・激しい腹痛・関節の炎症と痛み・腎炎の合併 などが起こります。子どもで原因不明の腹痛を繰り返すときには、アレルギー性紫斑病を考えることが大切です。
顔面蒼白で冷や汗を流し、背中を丸めるほどの激しい腹痛を生じて、浣腸により多量の便とガスが出ると、数分後には元気になり笑顔を見せるようになることがしばしばあります。「家で浣腸すると腸が破れそうで怖い」という未経験ママもいますが、便秘に対する浣腸は簡単にできるホームケアーであり、浣腸薬を常備し便秘が考えられるときには、浣腸を自宅で行ってみる必要があります。
1)乳幼児に多いもの (1)腸重積(おう吐や血便に注意する)、 2)幼児から就学前までに多いもの (4)虫垂炎と腹膜炎(2歳児でもある、疑わしい場合には繰り返して診察を)、 3)学童に多いもの (8)胃・十二指腸潰瘍とせん孔(ストレスに注意する)
保育園児や学童が数ヶ月から数年間にわたって繰り返して腹痛を訴える場合に「慢性反復性腹痛」といいます。へそ付近にさまざまな強さの腹痛を訴えますが、医師の診察の所見に乏しく、ときに頭痛やおう吐、倦怠感を伴います。静かに寝ていたり排便すると1〜2時間で痛みが消える といった特徴があります。腹痛は朝登校前、食事前後に多いため、親にとっては不登校ではないかと心配されます。
(1)軽いかぜと思われる場合でも、腹部までみるように習慣づけましょう。
(1)虫垂炎(家庭での医学−子ども−虫垂炎
をご覧ください)
豊原 清臣ら編:開業医の外来小児科学第3版.南山堂,1997. |
(イラスト1) (イラスト2) (イラスト3) |
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