急病センターでよく見られる病気
「 髄膜炎(ずいまくえん) 」とは・・・
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・家庭での医学-子ども-髄膜炎
(髄膜炎)こんなときは急いでみてもらいましょう!
年齢が低いほど髄膜炎の早期発見はむずかしいといわれています。しかも早期発見がその後の経過にきわめて重要であり、新生児期ではとくに早期発見の重要性が増してきます。常に髄膜炎の可能性を考えておくことが大切です。
生後1ヶ月以内の新生児期では特別な症状が出ないで髄膜炎が進行していることがあります。発熱がないことさえあります。
新生児期の注意すべき症状
元気がなくなる、ほ乳力の低下(ミルクの飲みが悪くなる)、おう吐、きげんが悪くなる、手足の動きが悪くなる、弱い泣き声、あえぐような息づかい、手足がダラリとしてくる、黄だん、眼の動きがおかしい、何かおかしい感じがする などです。原因がはっきりしない症状や状況があるときには髄膜炎を考えなければなりません。
乳児では発熱、おう吐、頭痛といった典型的な髄膜炎の症状が早期にはみられないことがあります。
乳児期の注意すべき症状
原因のはっきりしない発熱、おう吐、うとうと、興奮、周囲への無関心、元気がなくなる、ほ乳力の低下、大泉門(乳児の頭の上の骨のない柔らかい所)が張ってもり上がってくる、項部強直(首筋が固くなって曲がりにくくなる)、目つきや眼の動きがおかしい、進んでくるとけいれん、意識障害が起こってきます。
年長児になると、髄膜炎の症状は比較的簡単にできるようになります。
年長児の注意すべき症状
髄膜刺激症状といわれる髄膜炎の症状がみられるようになります。髄膜刺激症状は、発熱・おう吐・頭痛の3症状です。これらの症状はかぜや胃腸炎のときにもよく見られる症状です。こうした症状が現れたときには、常に髄膜炎を思い浮かべる必要があります。
こうした症状に加えて、項部強直(首筋が固くなって曲がりにくくなる症状)がみられれば髄膜炎の疑いが強くなります。項部強直は畳の上に足を伸ばして座らせ自分の力で首を前に曲げたときに、首が固くなって曲がりにくいことから容易に判断できます。
(髄膜炎)こんなときは要注意
髄膜炎で項部強直や頭痛、おう吐などの症状が軽くて分かりにくいことがあります。このような場合でも高熱が続きます。原因のはっきりしない高熱が、数日続くときには髄膜炎を忘れてはなりません。
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