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急病センター受診の前に・・・パズルで分かる「子どもの病気」

子どもの急病:腹痛

急病センターでよく見られる症状 「 腹痛 」があるときは・・・
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・家庭の医学-子ども-腹痛
・家庭の医学-子ども-腸重積
・家庭の医学-子ども-急性虫垂炎

( 腹痛 )こんなときは急いでみてもらいましょう!

腹痛は子どもには非常にしばしばみられる症状です。その程度もさまざまで単におなかの痛みを訴えるものから、体をエビのように曲げていかにもおなかを痛そうにしているものまでいろいろです。ただし、子どもが腹痛を訴えているとき、必ずしも真の腹痛を訴えているとは限りません。たとえば吐きけがするときも「おなかが痛い」と言うことがあります。

話せない乳幼児では家族が子どもの顔つきや姿勢などから腹痛を推察しなければなりません。2歳以上になると「ポンポン痛い」と言えるようになりますが、まだまだあいまいです。学童くらいになると確実に言えるようになりますが、わざと軽く言ったり逆におおげさに言う場合があります。

子どもが腹痛を訴える場合には、腹痛の強さを子どもの訴えや様子から緊急性を判断しなければなりません。乳幼児では、急に激しく泣き出し、あやしてもミルクを与えても泣きやまない、体をエビのように曲げ、足も曲げておなかのほうにひきつけている、などからおなかが痛いのではないかと推察します。
3~4歳くらいでは、子どもが急に泣き出したり、苦しそうな顔の表情、歩けないため抱きかかえないといけない などの様子から強い腹痛を推察することができます。
4~5歳くらいになると、腹痛が強いと背中を丸めておなかを押さえるように歩く、片足でケンケンをさせてみる(痛みが強いとおなかに響くためケンケンできない)などから腹痛の様子が分かります。まっすぐ上を向いて横になれないようなら、相当強い腹痛があることが分かります。

( 腹痛 )緊急病院の受診のポイント

腹痛の強さから、急病センターを受診するかどうか決める必要があります。痛いと言っても食べたり寝たり飲んだり遊んだりができる、テレビをみて笑う元気がある 場合には家で様子をみることができるでしょう。痛みがだんだん強くなり夜も痛みのため眠れない、体を丸めて痛がる、苦しそうな顔つき、おう吐を繰り返す、便に血が混じる などがみられたら、夜間でも急いでみてもらう必要があります。 

( 腹痛 )浣腸をためしましょう

子どもは便が毎日出ているようでも少しずつ残って、急に便秘による激しい腹痛を起こすことがあります。顔色は蒼白で、冷や汗を流していかにも苦しそう、しかし浣腸をして便が出るとうそのようにケロッと治ってしまうことがよくあります。浣腸薬を自宅に常備しておき、子どもがおなかを痛がるとき、浣腸を試みることは大切な応急処置です。

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