パズルで分かる「子どもの病気」子どもの急病 > 頭痛 

急病センター受診の前に・・・パズルで分かる「子どもの病気」

子どもの急病:頭痛

急病センターでよく見られる症状 「 頭痛 」があるときは・・・
(↓症状について、詳しくはこちらをクリックしてください)
・家庭の医学-子ども-髄膜炎
 

( 頭痛 )こんなときは急いでみてもらいましょう!

子どもで頭痛をはっきりと訴えることができるようになるのは、3歳になってからで、4~5歳になってもはっきり訴えることができないこともあります。
乳児でも頭痛はあると考えられますが、症状としては「不きげん」として現れてきます。乳幼児の頭痛では、頭痛そのものよりも、元気はあるか、遊ぶか、食欲はあるかなどの全身の様子をみるほうが大切です。

子どもの頭痛でもっとも多い原因はかぜによるものです。夏季に発熱があって、強い頭痛を訴える場合には髄膜炎を考えます。強い頭痛を訴えるときには、無菌性髄膜炎(ウィルス性髄膜炎)の可能性が高く、「頭が痛くて夜も眠れなかった」と訴えることがあります。
もし意識障害やけいれん発作があれば、脳炎や脳症を考えます。頭部の外傷の後に、頭痛が急に起こり、おう吐や意識障害を伴えば頭蓋内出血を考えます。脳腫瘍や片頭痛でも頭痛やおう吐が起こります。

( 頭痛 )緊急受診のポイント

頭痛とともに意識障害(ボーとする、ぐったりしている、反応が鈍い など)、歩行障害(ふらふらして歩行が不安定、歩けない など)がみられたら、すぐに診察を受けましょう。

夏季に年長児で頭痛とおう吐がみられ髄膜炎が疑われても、ウィルス性髄膜炎のほとんどは経過が良好なことを考えると、あわてて夜間に緊急病院を受診する必要性は少ないでしょう。

乳幼児期の 細菌性髄膜炎は生命に危険を及ぼす重要な病気ですが、この年齢の子どもは頭痛は訴えることができず、意識障害が重要な症状になります。

前のページに戻る

※このサイトは、地域医療に携わる町医者としての健康に関する情報の発信をおもな目的としています。

※写真の利用についてのお問い合わせは こちら をご覧ください。

パズルで分かる子どもの病気

パズルで診断する

急病センターでよく見られる病気

急病センターでよく見られる症状


 上に戻る