乳児湿疹と乳児脂漏性皮膚炎
乳児湿疹
(写真1〜5)乳児湿疹は、紅斑(赤くなる)から丘疹、小水ほう、膿ほう(うみのような水ほう)、うろこ状のかさぶたの形成など、さまざまな皮膚の変化を起こす特徴があります。じくじくと湿った感じがあり、頬から始まることが多く顔面や額に広がります。ときにはからだや手足にも広がります。
かゆみがあるため、手をもってゆき傷をつくりやすく、びらんや感染を起こすことがあります。生後2〜3ヶ月から2歳頃まで続くことがあり、これをアトピー性皮膚炎の乳児期のものと考える人もいます。
乳児脂漏性(しろうせい)皮膚炎
(写真6、7)乳児脂漏性皮膚炎は、生後1〜4ヶ月頃にでやすく、頭部とくに前頭部から頭頂部に黄色がかったうろこ状の皮膚炎が生じます。やや乾いた感じでしだいに拡大しやすくなります。額やまゆげ、鼻にもできやすくなります。かゆみは乳児湿疹のように強くありません。
新生児では皮脂腺の働きが活発で、皮脂の分泌が多く脂漏性(しろうせい)を示します。これは生後4ヶ月くらいになると減少してきます。かさぶた様の皮膚のかすをワセリンなどをやや厚く塗り、柔らかくしてからオリーブ油でしめらせて、入浴で洗い流します。石けんの使用も有用です。安易にステロイド軟膏をぬらないことが大切です。
成人でも脂漏性皮膚炎はしばしばみられますが、乳児期に比べて難治性で治療に困ることがあります(写真8)。
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