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学童と大人のための食物アレルギーQandA

1.食物アレルギーについて Q5

質問Q5:食物アレルギーを起こさないために備わっている体の仕組みとは、どのようなものですか?

答えA5:食物中のタンパク質が十分に消化されて、アミノ酸かアミノ酸が数個つながったペプチドにまで分解されてしまえば、吸収されても免疫反応はおこらず、栄養素として使われます。消化された食物を吸収する腸管にはいろいろなバリアーが存在して、未消化な食物が体内に侵入するのを防いでいます。

しかし、これらは完全ではなく、実際には未消化な食物タンパクも日常的に吸収されているのですが、免疫学的寛容という仕組みが働いて有害な反応が起きない状態になっていると考えられます。

食物アレルギーの場合には、特定の食物に対する免疫学的寛容がうまく働かなくなっていると考えられています。

画像の説明
図1免疫学的寛容

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学童と大人のための食物アレルギー

1.食物アレルギーについて

  1. Ⅰ型アレルギー反応についてもう少し詳しく教えてください。
  2. アレルギー反応は、ほんとうはからだを守るはずのものだったのですか?
  3. 食物アレルギーと花粉症、アトピー性皮膚炎とは同じアレルギーでも違いますか?
  4. 食物アレルギーは即時型アレルギーといわれますが、即時型とは何ですか?
  5. 食物アレルギーを起こさないために備わっている体の仕組みとは、どのようなものですか?
  6. 免疫学的寛容についてもう少し詳しく説明してください。
  7. 乳幼児期に食物アレルギーがあると、成長してから(学童や大人)食物アレルギーになりやすいですか?
  8. 乳幼児の食物アレルギーとアトピー性皮膚炎はどのようにして起こるのですか?
  9. 成長して学童になっても続くような食物アレルギーの見分けかたはありますか?
  10. 子どもの時にはなかったのに、大人になってから食物アレルギーが起こることがあるのはどうしてですか?

2.緊急時の対応

3.食物アレルギーの診断と検査

4.食物アレルギーの特徴


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