■新型インフル情報 (2009/08/28発行)
■新型インフル、医院での対応と感染予防について
最近、新型インフルの話題が再びマスコミに登場してきました。
学校が始まり、さっそくインフルの検査に来られた生徒達がいます。
軽いかぜの症状があっただけで、先生から医院でインフルの検査を受けて来るようにと言われたそうです。
インフル検査は38度以上の熱が出てから、少なくとも12時間はたたないと正確に検査できないことを知って欲しいと思います。
そうは言っても心配な気持ちは分かりますので、希望される方にはできるだけ検査をするようにしています。希望があれば診察の前に先に検査をします。高熱やせきがある人は前もって電話でご連絡いただければ、速やかに対応できます。
医院にいる時間を短くすると、ご本人も楽になるだけでなく、院内感染の機会を最小限にすることができます。そのため、診察の流れを早くするようにいろいろと考えていますので、安心して来ていただければと思います。
今までにみやけ便で連絡したように、この夏、新型インフルはあっという間に日本中にひろまりました。
すでに死亡された人もあり、新型インフルの死亡者は数万人になるのではないかと心配されています。毎年流行する季節性インフルの志望者は約1万人と言われているので、新型インフルでは数倍の方が亡くなると推測されています。
この数字だけをみると恐くなりますが、実際はどうでしょうか?
毎年の季節性インフルで1万人もの人が亡くなっていますが、私自身こんなに多くの人が亡くなっているとは実感できませんでした。
私の身近の人でこの10年間、インフルで死亡した人は一人もありません。いくら高齢の方でも、自宅で健康に過ごしている人にとって、インフルがそれほど大きな脅威になっているとは思えません。
つい先日、姫路保健所の所長から新型インフルの説明会がありました。
予防接種についてはまだ全く詳しいことが分かっていないこと、新型インフルは一般のインフルと同じ対応で良いことなどの説明がありました。
印象として、今の時点では保健所は、それほど新型インフルを脅威として扱わない方針のようです。ただ、妊婦や透析患者が新型インフルにかかったときどうするかで議論がありました。
季節性インフルと新型インフルとはもちろん同じではありませんが、強毒性ではないことがすでに知られています。
これから新型インフルが広がると、身の周りでインフルにかかる人が多くなると思われます。患者数が増える分、重症者も増えることになると思いますが、それほど恐がらず、冷静に対処したいものです。
さてインフルの予防のために、マスクや手洗いがよくいわれます。
マスクの効果についていろいろな議論があります。私は、マスクは人にうつさないためには役にたつものの、感染予防に対する効果には疑問を持っています。
ウィルスは目からも容易に感染するため、口や鼻だけをおおっても、目を保護しなければ危険だと思います。実際にアメリカでははっきりとマスクは無効とされています。
マスクをつけるのが無意味なのではありませんが、