■新型インフル情報 (2009/09/26発行)


■新型インフルは本当に恐いか?


9月中旬から本院へも新型インフルの人が来られるようになりました。

毎日1~2人と多くはありませんが、ほとんどが高校生です。
小学生や中学生、大学生も少し混じっていますが、まだ多くはありません。

小児や大人のインフルは本院ではまだありません。

 

高校生にはリレンザを使いますが、翌日には解熱します。その効果には驚かされます。
兄弟には移ることがありますが、両親には移った例はありません。

よく言われているように、小学生から大学生は免疫が過剰に反応しやすくなっていて、発病しやすいのではないかと思われます。

免疫の過剰反応とは、からだに侵入してきたインフルウィルスを排除しようとして、高熱が出たり重症化しやすいことを言います。

 

本当ならこういう私もインフルにいつかかってもおかしくないのですが、不思議とかかりません。中高年では、ウィルスとうまく付き合うことができて、発病しにくいのではないかと考えています。

健康な子どもや大人でも重症になることがまれにありますが、これはその人の体質が関係しているのではないかと思います。ほとんどの人は、それほど新型インフルを恐がることはない というのが私の今の気持ちです。

持病のある人が重症になりやすいのは、抵抗力が落ちているために細菌による二次感染を起こしやすいためと考えられます。

 

『新型ワクチン接種がそろそろ始まります!』

新型インフルワクチンの詳しいことは分かりませんが、10月下旬から来年3月頃までの間に、優先順位を決めてうつことになるそうです。

本当なら10月のうちにすべての人に注射できればいいのですがそうではありません。
来年の3月に受けて本当に役立つのか分かりません。

ワクチンを接種しても、インフルにもかかるし、流行を止めることはできません。

かかっても軽くてすむ のがワクチン接種の目的です。タミフルやリレンザが自由に使える日本では、あわててワクチン接種を受ける必要があるのか、よく考える必要がありますね。

戻る