■新型インフル情報 (2009/10/20発行)


■新型インフルのワクチン接種は受けた方がよいのか?


みやけ便に質問がありました。
「新型インフルのワクチン接種は受けた方がよいのか?」という質問です。

 

たいへん重要な問題だと思います。
10/19から試験的に医療関係者に国産ワクチンの接種が始まります(私たちは実験台なのです!)。

その結果を待って、基礎疾患(持病)のある人と妊婦が11月、1歳から小学校低学年の子どもは12月、1歳未満の乳児の保護者らが年明け以降とする接種開始時期の目安が示されました。これらのハイリスクな人には国産のワクチンが接種されます。

 
小さい子どもや妊婦が新型インフルにかかると重症になることが多いことが分かってきました。

新型インフル(国産)の副作用が問題にならなければ、重症化の予防のためにも、小さい子どもや妊婦はワクチン接種(国産)を受けておいた方がよいと思います。また、それ以外の人も、国産ワクチンであれば受ける方がよいです。

【結論】上記のハイリスクな人は、国産ワクチンを接種するメリットの方が、新型インフルの危険性よりも勝っていると思われますので、受けた方がよいでしょう。

 

問題なのは輸入ワクチンの安全性です。

輸入ワクチンは、残りの小・中・高校生や多くのおとなが受けることになります。
しかし、輸入ワクチンの安全性がまだ明らかではありません。

 

インフルワクチンの接種を受けていても、新型インフルにはかかるし、流行を止めることは出来ません。ただ、かかっても軽くてすむということです。

日本は、タミフルやリレンザが自由に使える世界で唯一の恵まれた国です。
したがって、ハイリスクの人を除けば、新型インフルはそれほど怖くはありません。
軽くてすむという目的だけのために、安全性のはっきりとしないワクチンをうつのはどうでしょうか?

【結論】ワクチンの安全性は、本当は短期間で判断できるものではありません。輸入ワクチンなら接種は慎重に、慎重に!

 

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