■新型インフル情報 (2009/11/12発行)


■小児のワクチン接種はいつから始まりますか?


先日は久しぶりの大雨が続きました。
季節性インフルでは、雨が降ると流行が下火になりましたが、新型ではどうでしょうね。

 

質問がありました。
厚労省から、小児のワクチン接種が「前倒し」されることが発表されました。
これを受けて、小児のワクチン接種はいつから始まりますか? というご質問です。

 

「前倒し」という言葉を報道で聞いて、私には何の意味なのかよく分かりませんでした。
よく聞くと「時期を早める」ということだと分かりました。

 

この発表を受けて、兵庫県では国が求める11月中旬の開始は困難と判断しました(11/10)。
国からの供給量ではとうてい必要な人に接種できないため、初めの計画通りに小児(1歳から小学3年生)には、12月中旬の開始予定です(県疾病対策課)。

 

大阪府では11/14から開始予定ですが、奈良県や滋賀県は「前倒しに慎重な見方」を示すなど、県によって対応が違います。この理由は、国から与えられるワクチン量が、決定的に不足しているからです。

 

こうした実情を考えないで、国や厚労省は一方的に都合のよい決定を発表するために、現場はとまどうばかりです。
政治にうとい私にも、「たてわり」行政ということが、「一方的な」という意味だと、初めて分かりました。

 

ご参考までに、私の診療所では20人のスタッフに、8人分もらえただけです(私もまだ受けていませんよ)。その後は、1本も入ってきません。
12月中旬よりも少し早まる可能性はありますが、しばらくはじっと待つしか仕方ありませんね。

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