■新型インフル情報 (2009/11/17発行)
■10歳代の喘息のある方に、タミフルやリレンザは安全でしょうか?
大塩ののじぎくが満開です。山も美しく色づいてきました。
この週末が紅葉の見ごろですね。
みやけ便に質問をいただきました。
ご質問は、10歳代の喘息のある方に、タミフルやリレンザは安全でしょうか?
という内容です。
タミフルは10歳代には異常行動の問題があります。リレンザは吸入をする薬なので、吸い込んだ刺激で、喘息発作が起こることがあります。
しかし、タミフルもリレンザも、10歳代や喘息の人に使用が禁止されているわけではありません。10歳代の人にも、注意をしながらどちらかを使います。
気管支喘息の人が新型インフルにかかると、重症になりやすいことが分かってきました。私は、喘息のある人でインフルが疑われれば、早くから薬を使うようにしています。どちらの薬を使うかは、発作の状態によると思います。
インフルは気管支炎を併発するため、誰でも咳が多くなります。咳がきっかけになって喘息発作が起こることがあります。
熱といっしょにすでに喘息の発作が起こっていれば、リレンザは使いにいので、タミフルを使います。反対に、喘息発作が長い間起こったことがない人では、リレンザを使います。
診察の結果や今までの喘息の様子を聞きながら、発作が起こりそうだと判断されればタミフルを、そうでなければリレンザを使います。
タミフルの異常行動が問題になりましたが、リレンザでも同様のことが報告されています。
私個人は、異常行動についてはタミフルもリレンザも同じだと思っています。
ただ単にタミフルが今までよく使われたため、問題が明らかになったと考えています。
一番大切なのは、かかりつけの医師と相談して、子どもの病状に応じた最善の薬を選ぶことですよ。そして、タミフルでもリレンザでも、子どもの様子に注意することが大切です。