■みやけ便 第24報 (2010/06/22発行)


■感染症情報


大人に百日咳が原因で起こる咳が多いことはすでによく知られています。
20代を過ぎるころから、百日咳の抗体が消失し、百日咳にかかりやすくなります。

子どもほどひどくなることはありませんが、気がつかないうちに百日咳にかかり、
三種混合の予防接種前の乳幼児に感染を起こす問題があります。

大人の百日咳は診断がついたときはほとんど治っていることが多く、咳だけが続くことがあります。

診断はむつかしく、1回だけの抗体検査では不十分ですが、80倍以上に抗体価が上がっていれば可能性が高くなります。

 


■かぜQandA:夏かぜとは?


梅雨になると天候や気温の変化のために、かぜが多くなります。

夏かぜは特徴的な症状を持つものがあり、ヘルパンギーナ、手足口病、プール熱といった個性的な名前が付けられたものもあります。

のどの奥に特徴的な口内炎や、口の中に発疹を生じているときには、ヘルパンギーナ。
手足に特徴的な発疹や口内炎を起こすときには、手足口病。
プール熱と呼ばれるかぜは、のどの発赤と目の充血(結膜炎)を伴い、高熱が4,5日も持続します。

夏かぜは体や口の中に、いろいろな発疹を生じることが多いのですが、病名をつけるのが困難なこともあります。このような夏かぜ発疹症も特徴の一つでしょう。

この時期、元気な小学生が、かぜを引いても無理して学校に通ったり、学校の行事に参加するうちに、肺炎を起こしてしまうこともあります。

また、就寝前や起床時にせき込むようになり、何日も続き治りにくいことがあります。
このようなせきはのどの奥や気管支が、過敏になって起こることが多いのですが、マイコプラズマ感染も考える必要があります。

腹痛や下痢、おう吐を生じる胃腸炎も多くなります。
時節がら、下痢が強いときには食中毒との鑑別が必要となります。

各症状について詳しくは、みやけ内科ホームページ(PC用)に載せていますのでよろしければご覧ください。
http://www.miyake-naika.or.jp

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