■みやけ便 第35報 (2010/10/22発行)
■感染症情報
今週も感染症報告数は少なく、落ち着いた1~2週間でした。
その中で、鼻汁、咳嗽のお子さんが増えてきている印象です。
乳幼児の呼吸器疾患を引き起こすRSV感染症が目立ってきました。RSV感染症は、例年インフルエンザの流行に先駆けて流行りますので、今年の冬は例年のようなインフルエンザの流行パターンになるのでしょうか?
そのほかではウイルス性胃腸炎が目立つ程度です。細菌性腸炎(食中毒)では姫路市内でサルモネラ2例、キャンピロバクター4例、病原性大腸菌2例の報告がありました。
予防接種に関してはちょっと嬉しいニュースがあります。厚生科学審議会が作業チームを発足させました。乳幼児の病気に関係の深いヒブ、肺炎球菌へのワクチン接種の助成も意外と早いかもしれません。
■かぜQandA:かぜの予防はどのようにしたらよいでしょうか?
どうして冬になるとカゼが多くなるのでしょうか?
冬になるとインフルエンザが毎年のように流行してきます。
カゼは空気が乾燥する冬や気温の変化が大きい季節に流行しやすい特徴があります。
それではどうして空気の乾燥や気温の変化が鼻やのどに影響を与えるのでしょうか?
鼻やのどの表面の粘膜には線毛という細かい毛がたくさんはえています。
この線毛は粘液という水分で潤いながら活発に動いています。
かぜのウィルスや細かいごみ、花粉などが進入してくると、線毛と粘液の働きでこれら異物を外に運び出してくれます。
空気が乾燥してくると鼻やのどの表面が乾いてくるために、線毛の動きが悪くなりウィルスが侵入してきても排除しにくくなります。冬に寒くなると空気が乾燥して、かぜが多くなる一つの理由です。
線毛の働きは気温が下がっても悪くなります。のどを冷やすと線毛の動きが悪くなるだけでなく、粘膜の血管が縮んで血流が悪くなります。血流が悪くなると線毛の動きが悪くなるだけでなく、かぜに対する抵抗力が発揮しにくくなることが予想されます。たばこも血流も悪くすることが考えられます。
このような理由により冬や季節の変わり目にかぜが多くなってきます。
冬になるとインフルエンザが毎年のように流行してきます。カゼは空気が乾燥する冬や気温の変化が大きい季節に流行しやすい特徴があります。
それではどうして空気の乾燥や気温の変化が鼻やのどに影響を与えるのでしょうか?
鼻やのどの表面の粘膜には線毛という細かい毛がたくさんはえています。この線毛は粘液という水分で潤いながら活発に動いています。かぜのウィルスや細かいごみ、花粉などが進入してくると、線毛と粘液の働きでこれら異物を外に運び出してくれます。
空気が乾燥してくると鼻やのどの表面が乾いてくるために、線毛の動きが悪くなりウィルスが侵入してきても排除しにくくなります。冬に寒くなると空気が乾燥して、かぜが多くなる一つの理由です。
線毛の働きは気温が下がっても悪くなります。のどを冷やすと線毛の動きが悪くなるだけでなく、粘膜の血管が縮んで血流が悪くなります。血流が悪くなると線毛の動きが悪くなるだけでなく、かぜに対する抵抗力が発揮しにくくなることが予想されます。たばこも血流も悪くすることが考えられます。
このような理由により冬や季節の変わり目にかぜが多くなってきますが、冬の極端な暖房は空気の乾燥と外との気温差を強くしてしまいます。
かぜの予防は簡単ではありませんが、少なくとも極端な暖房は控え、室内が乾燥しすぎないように注意しましょう。また、冬には外出直後に冷たい空気がのどを刺激するために、あらかじめマスクやマフラーを着用しておくのも効果があります。ウィルスはのどに付着するとすみやかに粘膜を通過するため、帰宅時にうがいをするのがどの程度かぜの予防に役立っているかは疑問です。しかしふだんからうがいをしておくのはのどの乾布摩擦と考えられ、のどを強くしてかぜの予防に役立っていると考えられます。
一度かぜをひくと体の抵抗力(白血球の働き)が回復するのに時間がかかります。これははじめのかぜの際に、抵抗力をある程度使い切ってしまうためと推測されます。このためかぜの回復期の数日間は無理をしないようにしましょう。