■みやけ便 第40報 (2011/1/18発行)


■感染症情報


ある会合で耳にしたことですが、子どもの新しい予防接種も始まり、小児科では予約が三ヶ月先とのこと。一日100人の予防接種だそうです。気の遠くなるような数でびっくりしました。

さて気になるインフルエンザの流行ですが、毎日のように検査で陽性が出るようになりました。しかし、全員が20歳以降で10代の陽性の方は本院ではまだありません。この寒さで、来週くらいから学校でも流行が始まるのではないのでしょうか?

大人の方で、この時期38度近くの熱と咳があればインフルエンザの可能性が高いといえます。しかし、検査は一晩経過しないと正しく判定ができません。

昨年からずっとウィルス性胃腸炎(おう吐・下痢のかぜ)が流行しています。
ノロウィルスだけでなく、子どもはロタウィルスやアデノウィルスでもおう吐・下痢が起こります。ふだん健康な人がこれらの胃腸炎にかかってもひどくなることはなく、心配ありません。

 


■かぜQandA:家族がインフルエンザにかかったとき、感染しないための工夫はありますか?


インフルエンザは強い感染力がありますが、全員にかかるわけではありません。
家庭内で感染を起こしやすい環境としては、次のような場合が考えられます。
インフルエンザの患者と同じ部屋で寝たり、同じ部屋でテレビを見たりして過ごす時間が長くなるとかかりやすくなると思われます。小学校の授業時間が40分くらいとすると、家庭でも30~40分くらい閉めきった部屋でいっしょに過ごすと、感染しやすくなるものと推測されます。

家庭内でインフルエンザにかからない工夫としては、寝室を同じ部屋にしない、テレビや食事でいっしょに過ごす時間をできるだけ短くするなどが考えられます。もちろん空気の乾燥や極端な暖房は控えるべきでしょう。

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