皆様からよく聞かれる質問や疑問にについて Q and A 形式にまとめてみました。このページでは、「風疹の予防接種」について解説しています。
- 1.風疹ワクチンの接種後にふつう認められる副反応にはどのようなものがあるでしょうか?
- 2.家族に妊娠5ヶ月以内の妊婦がいる場合、子どもに風疹ワクチンを接種してもよいでしょうか?
- 3.授乳中に風疹ワクチンを接種すると、乳汁中に風疹ワクチンウィルスが排泄されると聞きましたが、乳児に影響はないでしょうか?また、次の妊娠に備えてなるべく早く風疹の予防接種をしたいのですが、分娩後どれくらい経過したら接種が可能でしょうか?
- 4.おたふくかぜ、麻疹などに感染している場合、風疹の予防接種は1ヶ月間受けるべきではないと考えてよいですか?この場合、「治癒後1ヶ月」ですか?「発病後1ヶ月」ですか?また、本人でなく、家族または近所の子どもが発病している場合の間隔および接種はどうでしょうか?
- 5.風疹ワクチンの効果の持続期間は何年くらいでしょうか?
- 6.妊娠可能年齢の女性に風疹ワクチンを接種する場合、とくに注意することがあるでしょうか?
- 7.風疹ワクチンの接種を受けても抗体ができない場合があると聞きますが、どのくらいの割合でしょうか?
- 8.風疹ワクチンは成人女性では抗体のない場合に接種するといわれましたが(Q6参照)、中学生以下の学生で抗体陽性者や風疹にかかったかどうかはっきりしない場合に接種してはいけないでしょうか?
- 9.風疹にかかった場合の注意は?
- 10.風疹の流行が起きてからワクチンの接種を始めてもよいですか?
- 11.風疹にかかった後、またはワクチン接種後に再感染することはありますか?
※このQ&Aは平成24年時点の情報を元に作成しています。最新の情報は予防接種情報(厚生労働省)をご覧ください。
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Q1:風疹ワクチンの接種後にふつう認められる副反応にはどのようなものがあるでしょうか?
A1:子どもの接種では、発熱、発疹、リンパ節腫脹はほとんど認められません(4%以下)。
成人女性に接種した場合、1~2週後に関節炎が認められることがありますが(6%以下)、数日から1週間で治癒します。重篤な副反応の報告はほとんどありません。
Q2:家族に妊娠5ヶ月以内の妊婦がいる場合、子どもに風疹ワクチンを接種してもよいでしょうか?
A2:風疹ワクチン接種後3週間以内に、のど(咽頭)から一時的にワクチンウィルスの排泄が認められますが、周囲の風疹に対する感受性者に接触感染を起こしませんので、接種してかまいません。
Q3:授乳中に風疹ワクチンを接種すると、乳汁中に風疹ワクチンウィルスが排泄されると聞きましたが、乳児に影響はないでしょうか?また、次の妊娠に備えてなるべく早く風疹の予防接種をしたいのですが、分娩後どれくらい経過したら接種が可能でしょうか?
A3:報告によりますと、風疹ワクチンは乳汁中に排泄され、母乳に一時的に抗体産生が認められると報告されています。
しかし、乳児は無症状であり、抗体産生も低く、かつ一時的であってこのような形で乳児に風疹の免疫を与えることはできなかったとされています。
分娩後割合早い時期にワクチン接種を受けても、そのために授乳中の乳児に重篤な風疹感染が起こるおそれはありません。常識的には、分娩後ほぼ体力が正常に回復した3ヶ月以後はいつでの接種できますが、健康状態については主治医に相談することが大切です。
Q4:おたふくかぜ、麻疹などに感染している場合、風疹の予防接種は1ヶ月間受けるべきではないと考えてよいですか?この場合、「治癒後1ヶ月」ですか?「発病後1ヶ月」ですか?また、本人でなく、家族または近所の子どもが発病している場合の間隔および接種はどうでしょうか?
A4:予防接種を受ける人がおたふくかぜ、麻疹、風疹、水ぼうそうなどに自然感染している場合には、ワクチンの接種は避けてください。
感染症の種類やその症状によっても、発病の治癒までの期間は異なりますが、ふつうは「治癒後1ヶ月」と考えることがよいと思います。「発病後1ヶ月」では、感染症の種類によっては防御機能の回復が十分といえない場合があります。
また、家族などの発病者がいても本人が接種不適当者でなければ接種してかまいません。しかし、本人がすでに風疹ウィルスに感染して潜伏期にあれば、ワクチンの効果が表れる前に発病することがあります。
Q5:風疹ワクチンの効果の持続期間は何年くらいでしょうか?
A5:風疹ワクチン0.5mlを皮下に1回接種すると、95%の人が免疫を獲得します。
持続期間についてはおよそ15年たっても抗体価はあまり低下しないという成績がありますが、ごく一部には抗体価が低下する人もいます。
Q6:妊娠可能年齢の女性に風疹ワクチンを接種する場合、とくに注意することがあるでしょうか?
A6:風疹に対するHI抗体が陰性であることを確認した上で、妊娠していない時期(生理期間中またはその直後がよい)にワクチン接種を行い、その2ヶ月間避妊するよう注意する必要があります。
誤って妊娠3ヶ月以内に風疹ワクチンを接種したときのワクチンウィルスによる胎児への影響は否定されていませんので、妊婦は風疹ワクチンの接種不適当者です。
Q7:風疹ワクチンの接種を受けても抗体ができない場合があると聞きますが、どのくらいの割合でしょうか?
A7:今までの研究結果では、約5%以下と考えられています。
Q8:風疹ワクチンは成人女性では抗体のない場合に接種するといわれましたが(Q6参照)、中学生以下の学生で抗体陽性者や風疹にかかったかどうかはっきりしない場合に接種してはいけないでしょうか?
A8:抗体陽性の女性に風疹ワクチンを接種しても、何ら問題はありません。
抗体価が低いときには抗体価を高める効果があります。中学生以下で風疹にかかったかどうかはっきりしない場合に、血液検査で抗体価を調べないでワクチン接種を行っても問題はありません(万一、妊娠の可能性がある場合は接種できません)。
Q9:風疹にかかった場合の注意は?
A9:風疹にかかった場合、発疹が出る前後の1週間くらいの間は伝染力が強いので、この期間は妊婦に接触することは避け、小・中学校へは発疹が消えるまで出席は停止します。
Q10:風疹の流行が起きてからワクチンの接種を始めてもよいですか?
A10:原則としてさしつかえありません。
ただし、ワクチン接種時にすでに感染を起こしてしまっている場合には、当然ながらワクチンの効果が間に合わないので発病してしまいます。
Q11:風疹にかかった後、またはワクチン接種後に再感染することはありますか?
A11:非常に、まれであると推測されます。
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