兵庫県姫路市、みやけ内科・循環器科。町医者の「家庭の医学」
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トップページ心臓・血管の話治療抵抗性高血圧2.降圧薬の種類 (4)利尿剤 

思うように下がらない高血圧、手に負えない高血圧「治療抵抗性高血圧」

2.降圧薬の種類

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(4)利尿剤

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利尿薬
(イラスト14)


(イラスト15)


(イラスト16)

(イラスト14) 体の余分な水分を塩分とともに尿に排出する薬です。循環血液量が減るため、むくみも少なくなり血圧も下がります。同時に心臓の負担も軽くなります。少量であれば副作用も少なく、併用薬としても優れています。

しかし量が多くなると、血液中のカリウムが減ってしまうことがよくあります。また、血糖値や尿酸値を上げることがあります。とくに尿酸値が高いまま放置しておくと腎機能障害を起こすことになり注意が必要です。したがって、糖尿病や痛風のある人には症状を悪化させるため適していません。定期的な血液検査が必要です。

(イラスト15、16)

*やや詳しい説明*

血液中の水分が増えると、血管を流れる血液の全体量が増えてしまうことから、血圧が上がります。したがって、血圧を下げるには尿の出をよくして、血液中の水分を減らす方法があります。これが利尿剤です。現在、降圧に用いられる利尿在位は、腎臓に働いてナトリウム(塩分)の排泄を促進し、尿量を増やします。ナトリウムには水を引きつける性質があるので(塩辛い物を食べるとのどが渇くのと同じです)、ナトリウムを排泄すると、血液中の過剰な水分が減っていきます。

しかし、ナトリウムや水分を排泄することは良いことばかりではありません。尿中にナトリウムや水分が排泄されると、すでに話をしたレニン−アンジオテンシン系に影響が出ます。レニン−アンジオテンシン系の産物であるアンジオテンシンUは、腎臓でのナトリウムや水分の排泄をおさえて循環血液量を増やす働きがあり、強力な昇圧作用があります。

利尿剤によりナトリウムや水分が過剰に排泄されると、レニン−アンジオテンシン系が活発に働いてアンジオテンシンUの産生が高まり、血圧を上昇させるように働きます。利尿剤により大きな降圧効果が期待できますが、尿酸値の影響や体液バランスを崩す可能性を考えると、漫然と長期間にわたって使い続けるのは考えものです。短期間の使用が望ましいと考えられます。

*利尿剤を使用するときには、血液検査を定期的に受けて血糖や尿酸、カリウムなどの値に注意する必要がある。とくに尿酸値は高くなりやすく、放置すると腎機能障害を起こしやすい。

2.降圧薬の種類
(3)アルファ遮断薬(α遮断薬),ベータ遮断薬(β遮断薬),アルファベータ遮断薬(αβ遮断薬) <<
目次にもどる >> 3.高血圧の自覚症状について

心臓・血管の話

■治療抵抗性高血圧

  1. はじめに
  2. 降圧薬の種類
    1. カルシウム拮抗薬
    2. ACE阻害薬とARB
    3. アルファ遮断薬(α遮断薬),ベータ遮断薬(β遮断薬),アルファベータ遮断薬(αβ遮断薬)
    4. 利尿剤
  3. 高血圧の自覚症状について
  4. 高血圧治療におけるコントロール不良と治療抵抗性の要因降圧薬の種類
  5. 診察室でもっとも多い「なかなか下がらない高血圧」
  6. まず少量の降圧利尿薬の追加
  7. 治療抵抗性の切り札は「アルドステロン拮抗薬」
  8. 慢性腎臓病(CKD)と治療抵抗性高血圧
  9. 血圧の変動性
  10. ベータ遮断薬に期待される役割とは?

誰でも分かる「簡単な心電図の読み方」

分かりやすい動脈硬化

心房細動について

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