診察室で日常よく見る子どもの病気を解説します
子どもの皮膚の症状を主に写真を豊富に載せて解説します
診察室でよく見る子どもの病気を解説します
診察室で日常よく見る大人の病気を解説します
肩こりの原因を解剖の知識から詳しく述べています
血液検査や病気について、種類別にやや詳しく解説しています
実際の心電図を用いて、心電図の読み方を分かりやすく解説します
女性の心臓病には男性と異なる特徴が見られます
クイズに答えながら、自分で不整脈の診断ができます
知識と経験に基づいた「発熱」時の診察手法を述べていきます
知識と経験に基づいた「頭痛」時の診察手法を述べていきます
診察室でよく見る「めまい」について詳しく解説します
神経・筋疾患の診断は、神経所見を正しく取ることから始まります。これには神経診断のための知識と経験が必要で、一朝一夕に得られるものではありません。
実臨床で診る機会が多いのは、認知症を除くと絞扼性神経障害など末梢性ニューロパティや脊髄神経根症、
総合内科の第一歩は神経の仕組みを理解することです。
内科疾患の中には男女比に特徴がある疾患があります。例えば、関節リウマチやSLEは女性に多くみられ、女性であることは診断の手助けになります。循環器疾患の中にも男女比に特徴があり、女性に多くみられる疾患があります。
較的若い年齢であることや女性であることが、病態や発症の原因を推測する上で有用な心臓・血管病変には次のような疾患があります。
1- 線維筋性異形成( Fibromuscular dysplasia;FMD )
2- 心房中隔欠損症( Atrial septal defect:ASD )
3- 特発性冠動脈解離( Spontaneous Coronary Artery Dissection; SCAD )
■1- 線維筋性異形成(Fibromuscular dysplasia;FMD)
維筋性異形成FMDは、主に若い女性から中年の女性にみられる中程度の大きさの動脈に起こる血管症です。
腎動脈に60-75%、頭蓋外脳血管に25-30%、内臓の動脈が9%、四肢の動脈が5%程度の関与があります。26%の患者さんで一カ所以上の病変があるとされています。 脳血管に病変があると、95%が内頸動脈に、12-43%が椎骨動脈に病変が認められます。しかし、頭蓋内の動脈には病変はないようです。若年者の脳梗塞の重要な原因の一つです。
慢性腹痛の1~3割が腹壁由来とされ、その代表が前皮神経絞扼症候群ACNES(abdominal cutaneous nerve entrapment syndrome)です。