動脈硬化巣に存在する内膜の斑状肥厚性病変をプラークといいます。こうした肥厚性病変は、大動脈のような太い動脈では内腔の狭窄を生じることはありませんが、冠動脈のような中型動脈では内腔の狭窄を起こし、狭心症や心筋梗塞の発症に直接関係してきます。
動脈硬化性の疾患の予防原則は、言うまでもなく動脈硬化病変を起こさせないことです。しかし、糖尿病、高血圧、高脂血症などを長い間患ってきた中高年者では、すでに動脈硬化病変が形成されている可能性が高いと考えられます。
最近の研究から狭心症や心筋梗塞など虚血性心疾患の発症には、このプラークの破裂とそれに続く冠動脈内血栓の形成がもっとも大きな基盤になっていることが分かってきました。したがって、実際にはプラークをいかに安定化させるかが重要な課題になってきます。
プラークの破裂しやすさを規定する因子としては、1)脂質コアーの大きさ、2)繊維性皮膜の厚さ、3)繊維性皮膜の物理的ストレス(高血圧による張力や血流によるずり応力)、4)病変部の炎症反応 などが挙げられます。
プラークの安定化の上で重要なのは、脂質成分の減少と繊維化の促進で、最終的には狭心症や心筋梗塞の予防につながるものと考えられます。
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