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パズルで分かる不整脈

心不全、狭心症、肺塞栓症 など

心不全、狭心症

心不全ではどうきとともに息切れを感じるようになります。初めは坂道や階段、荷物を持って歩くときなどに、どうきや息切れを感じて少し休まないと歩き続けることが困難になります。このころになると、両足や顔にむくみが出るようになります。

心不全では、夜床についてから1~2時間くらいたったときに息苦しさのために寝苦しくなり座り込むことがあります。発作性夜間呼吸困難といって心不全の症状の一つです。

狭心症は胸の圧迫感や痛みが主な症状ですが、このような典型的な症状が現れずに息切れが主な症状で起こることがあります。じっとしているときよりも、急いで歩いたり、重い荷物を持ち上げたときなどに発作的に息苦しさを生じて、それが狭心症の発作だったということがあります。とくに高齢者では胸痛発作ではなく、息苦しさが発作であることあります。

肺塞栓症

おもに足の静脈など他の場所でできた血栓(血液の固まり)や、癌、脂肪、空気などが血液とともに流れてきて詰まり、肺の血管が細くなったり閉塞したりする病気を肺塞栓症といいます。

小さな血栓が原因のときは無症状のこともあります。大量あるいは中量の血栓塞栓では典型的な症状が現れます。血栓塞栓は突然起こるため、自覚症状も急に起こります。症状は呼吸困難、胸痛、不安感,咳き込み,喀血,失神などさまざまです。呼吸困難は空気欠乏感が多く,呼吸をしても酸素がたりないなどの症状がみられます。

肺塞栓症は、20歳から高齢者まで幅広い年齢層で起こります。原因はいまだはっきりしていませんが、高齢者、肥満の人、妊娠している人・出産後間もない人・帝王切開後、ピル(経口避妊薬)を内服している人、抗リン脂質抗体(抗カルジオリピン抗体)という体質を持ち血液が固まりやすくなっている人、心疾患、悪性腫瘍、脳卒中などの既往歴がある人、喫煙者、骨折をした人 などに多く起こります。エコノミー症候群も肺塞栓症を起こします。

肺塞栓症は多彩な症状のために診断が困難なことが多く、この疾患を常に念頭において診療に当たる必要があります。

慢性閉塞性肺疾患、その他の肺疾患

以前から肺気腫、慢性気管支炎として知られていた肺疾患を総称して慢性閉塞性肺疾患と呼ぶようになってきました。病気の本態は、呼吸の時に息が吐きづらいというものです。喫煙との関係が深く、患者数も増加傾向にあります。今後ますます問題になっていく病気と言えます。

その他の肺疾患も含めて、どうきや息切れ、息苦しさはこれら肺疾患でも重要な症状です。

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