健康いろいろ豆知識 > いろいろある認知症(2) 

目からうろこ 知って役立つ「家庭の医学」

いろいろある認知症(2)

認知症の種類

← ① ② は前ページ

3レビー小体型認知症

レビー小体型認知症

レビー小体型認知症は幻想やうつ状態、パーキンソン病のような症状が特徴です。これらの症状が変動します。

脳の内部に異常なタンパク質(レビー小体)がたまって、神経細胞が障害を受けて起こります。

レビー小体型認知症のおもな症状

レビー小体型認知症のおもな症状:幻視、パーキンソン病と似た症状

はっきりした(リアルな)幻視や被害妄想、抑うつ症状が出ます。手足が震える、身体の動きが遅くなる、歩調が小さくなるなどパーキンソン病と似た症状も出ます。初期の段階では、これらの症状がすべて出るわけではありません。その日によって症状の変化が激しいことも特徴です。

幻視は、「虫や蛇などが部屋にいる」、「知らない人がいる」、「遠くにいるはずの子供が帰ってきている」などと具体的に訴え、それに向かって話しかけている事もあります。

レム睡眠行動障害は、睡眠中に大きな声での寝言、奇声を上げる、怒る、怖がる、暴れるなどの行動が病初期にみられます。これは、追いかけられる、暴力をふるわれるなど、悪夢を見ている場合がほとんどです

レビー小体型認知症のポイント

  1. うつと幻視は早期から認められる中核症状。幻視はそこにいない人物や小動物がありありと見え、その内容をリアルに詳しく語ることが多い。幻視は後頭葉の血流低下と何らかの関係があると考えられる
  2. 今まで「老年期のうつは認知症の前駆状態」と言われてきたが、「老人性うつ病」の治療抵抗群にアルツハイマー型認知症よりもレビー小体型認知症に伸展していく例がある
  3. 「高齢発症のうつ」で抗うつ薬の効果が乏しいとき、認知症を念頭に置く必要がある
  4. 典型例ではSPECTで後頭葉の血流低下が認められるが、本症の比較的早期からMIBG心筋シンチグラフィーで取り込み低下も認められる

4前頭側頭型認知症

前頭側頭型認知症

前頭葉は思考や判断、人格などの高次脳機能に関係しています。前頭葉や側頭葉が縮んできます(萎縮)が、はじめは「物忘れ」がみられないで、人格の変化が起こるのが特徴です。

前頭側頭型認知症のおもな症状

前頭側頭型認知症のおもな症状:認知症の症状、行動上の変化

初期にはアルツハイマー型認知症のような記憶障害がみられないのが特徴です。
いくつかのタイプがありますが、ピック病が代表です。社会的なルールを無視するような行動、極端な意欲減退などがみられます。食べ物の好みが変化したり、同じ言葉や行動をくり返したりします。いっしょに生活している人は、まるで別人になったかのように感じるほどです。

前頭側頭型変性症は、脳の前頭葉や側頭葉の変性と委縮がみられる精神疾患です。病気の進行に伴って脳の委縮がみられることはアルツハイマー型と同じですが、委縮する部分が異なります。アルツハイマー型が頭頂葉や側頭葉内側の委縮が起こるのに対して、前頭側頭型変性症は前頭葉や側頭葉に委縮が現れます。

前頭側頭型変性症
前頭側頭型変性症

→ 次ページ ⑤ へ続きます

健康いろいろ豆知識:目次へ

関連コンテンツ

※このサイトは、地域医療に携わる町医者としての健康に関する情報の発信をおもな目的としています。

※写真の利用についてのお問い合わせは こちら をご覧ください。

健康いろいろ豆知識


 上に戻る