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学童と大人のための食物アレルギーQandA

4.食物アレルギーの特徴

質問Q4:果物・野菜アレルギーの一般的な経過について教えてください。

答えA4:多くの人は自然に原因食物を食べなくなるため、詳細な経過については明らかではありません。初めの症状が軽くても、原因食物を食べ続けていると、アナフィラキシーなどの重篤な症状に進行していくことも少ないがあります。

花粉食物アレルギー症候群の場合、花粉症に対する花粉特異的免疫療法(減感作療法など)で口腔内の症状が軽減したという報告もありますが、治療の中心は原因食物の除去になります。

原因食物を食べたときの口のピリピリ感をアレルギーと気づかずに食べ続ける人もいるので、花粉症では口腔内の症状がないかどうか注意を要します。一般に、アレルゲンとなる果物・野菜のタンパクは加熱・凍結で壊れやすいので加熱(生焼けでは不十分)したもの、缶詰は摂取可能なことが多いです(セロリ、モモなど以外)。

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学童と大人のための食物アレルギー

1.食物アレルギーについて

2.緊急時の対応

3.食物アレルギーの診断と検査

4.食物アレルギーの特徴

  1. ラテックス(天然ゴム)と果物アレルギーについて教えてください。
  2. 果物・野菜アレルギーと花粉症の関係について教えてください。
  3. 果物・野菜による口腔内アレルギー症候群(OAS)について教えてください。
  4. 果物・野菜アレルギーの一般的な経過について教えてください。
  5. 仮性アレルゲンと食物アレルギーとはどうしたら区別できますか?
  6. 食物アレルギーの小児に使ってはいけない薬について教えてください。
  7. 食物依存性運動誘発性アナフィラキシーはどうして起こるのですか?
  8. 食物の低アレルゲン化について教えてください。
  9. アレルギー物質の食品表示を読むときの注意を教えてください。
  10. 食品除去の解除を考える目安について教えてください。
  11. 最後になりましたが、おとなの食物アレルギーの展望について。

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