Q3:エピペンを誤って注射したとき、副作用など怖くありませんか?
A3:万が一不必要にエピペン注射器が使用された場合でも、一般には安全です。副作用は、蒼白、振戦(ふるえ)、頭痛、不安、おう吐ですが、軽症で一過性です。このことから積極的にエピペン注射器を投与する必要があります。
何歳からエピペン注射器を投与できるかについては明確ではなく、日本では体重15kgから可能となっています。
食物アレルギーのある子どもにエピペン注射器を持たせるか否かは、家族・医師・学校・本人との話し合いで決めたほうが良いでしょう。保管する場所も十分な話し合いが必要ですが、保管場所には絶対に鍵をかけてはいけません。いざ実際に使用するときはパニックになるケースがほとんどで、鍵を探すのが至難の作業になります。
またエピペン注射器はデモ用と実物とが同じケースに入っており、実際に使用したお母さんによれば、混乱してどちらが本物か一時わからなくなったとのことです。1回使用方法の説明を聞いただけでは忘れてしまいますので、少なくとも半年に1回はマニュアルを読み、リハーサルをしておいたほうが良いでしょう。
(診断と治療社「保護者と学校の先生に伝えたい 食物アレルギーの基礎知識」より)
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