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よく見られる大人の病気・症状(大人の日常起こりやすい症状や病気について、写真やイラストを用いて分かりやすく解説しています)

単純ヘルペス感染症(写真で解説)

単純ヘルペスはふつうは小児期に感染した後、完全に体の外に排出されずに神経節などに潜伏しています。

普段は症状もなく経過していますが、日光に長時間さらされたときや発熱、疲労などの際に、抵抗力の低下に伴なってウィルスの勢いが増し、さまざまな部位に水疱を作っていきます。

もっとも一般的には口唇の周りに小さな水疱を形成するもので、「ねつのはな」として有名です(写真1)

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(写真1)単純ヘルペス感染症
写真1口唇の水疱(ねつのはな)

口唇に単純にヘルペスが増えてくるとさまざまな水疱を形成してきます。
口唇に典型的な小水疱を形成してくるもの(写真2)

(写真2)単純ヘルペス感染症
写真2口唇の小水疱

さらに小さく粟粒大の水疱を多数形成してくるもの(写真3)

(写真3)単純ヘルペス感染症
写真3口唇の水疱

さらに水疱形成ははっきりしないで口唇の荒れのような形で発症する場合(写真4)などがあります。

(写真4)単純ヘルペス感染症
写真4水疱のはっきりしない口唇の荒れ

舌にヘルペス感染症が発症すると、舌先の周辺部に小さな白いぶつぶつがいくつもできてきます(写真5)

(写真5)単純ヘルペス感染症
写真5舌のヘルペス(白いぶつぶつ)

また舌のうらに小さな口内炎を作るもの(写真6)

(写真6)単純ヘルペス感染症
写真6舌の裏の口内炎

舌の周辺部に小さな口内炎をちくるもの(写真7)などいろいろあります。

(写真7)単純ヘルペス感染症
写真7舌の周辺部の口内炎

ヘルペスによる口内炎はアフタ性口内炎(口内炎写真1)

(口内炎写真1)アフタ性口内炎
口内炎写真1アフタ性口内炎

のように大きくはなく、小さな口内炎がいくつもできてくる特徴があります。

口の上の堅い骨の部分にヘルペスによる口内炎ができることもあります(写真8)

(写真8)単純ヘルペス感染症
写真8口の上の固い骨の口内炎

また、口唇やほほの粘膜全体、舌全体が小さな口内炎に覆われてくることもあります(写真9)

(写真9)単純ヘルペス感染症
写真9頬の粘膜の口内炎

このように口唇や口の中にヘルペスが発症するとさまざまな水疱、口内炎を生じてきます。

ヘルペスによる水疱は鼻にできたり(写真10,11)

(写真10)単純ヘルペス感染症
写真10鼻の水疱

(写真11)単純ヘルペス感染症
写真11鼻の水疱

耳たぶにできることもあります(写真12)

(写真12)単純ヘルペス感染症
写真12耳たぶの水疱

アトピー性皮膚炎で皮膚の抵抗力が落ちているところに単純ヘルペスの感染がおきると特徴のある水疱がかたまってできてくるために、カポシー水痘様発疹症と呼ばれます(写真13)

(写真13)単純ヘルペス感染症
写真13カポシー水痘様発疹症

単純ヘルペス感染症の治療

単純ヘルペス感染症は放置しておくと治ってくる場合も多いのですが、口の中に水疱や口内炎が多発してくると痛みのために食事も摂りにくくなることがあります。
このようなときにはアシクロビル(別名ゾビラックス)よいう薬を内服や点滴で使用したり、軟骨を使って治療することっできます。

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