熱があるかぜの症状No扁桃炎Yes体や手足に発疹No熱は3,4日で下がったYes ときは・・・
かぜによる急性扁桃炎が考えられます。
急性扁桃炎は上気道炎や感冒をきっかけにして起こる扁桃の細菌感染症です。扁桃炎は小児期や青年期に多く、扁桃が萎縮する中年以降ではみられなくなります。
初期には扁桃が発赤を示しますが、やがて白い膿(うみ)が付着するようになります。扁桃全体が白い膿で覆われるようになるとさらに高熱が続くようになります。
扁桃炎はせきや鼻水を伴うことは少なく、高熱だけが認められる場合には最も疑われ、口を開けてのどの奥を観察すると容易に診断できます。
扁桃炎が比較的軽い場合には、日中は軽い熱で夕方から夜にかけて発熱することがあります。このような熱の変動を示す場合にものどをみると真っ赤になった扁桃がみられます。
診断のポイント
かぜによる扁桃炎でも頚部のリンパ節のはれがしばしば起こります。しかしかぜの場合にはリンパ節のはれは比較的小さく1cmくらいまでのリンパ節がいくつかはれてきます。これに対して大きなリンパ節のはれ(2cm以上)はひょっとするとかぜ以外の扁桃炎ではないかと疑わせます。
このような病気の中には川崎病やEBウィルス感染症(伝染性単核症)などが含まれ注意が必要です。このような病気でなくても大きなリンパ節のはれは発熱が持続し、容易に解熱しないのではないかと予感させます。
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