急病センターでよく見られる病気 「 急性虫垂炎 」とは・・・
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・家庭での医学-子ども-虫垂炎
(急性虫垂炎)こんなときは急いでみてもらいましょう!
子どもの虫垂炎はとくに早期診断がむつかしいだけでなく、大人に比べて早いうちにせん孔を起こしやすい特徴があります(6歳以下では開腹時に50~70%のせん孔が認められます)。子どもの虫垂炎は2歳以下には少なく、6歳以降に多くみられるようになります。しかし乳幼児にも虫垂炎があることを忘れてはいけません。
虫垂は右下腹部にありますが、腹痛はみぞおちやへそ周囲の痛みとして始まることが多く、さらにおう吐を伴うこともあり、急性胃腸炎としばしば間違って診断されます。子どもの腹痛とおう吐では、つねに虫垂炎の疑いを持ちながら様子をみる必要があります。
虫垂炎の疑いが少しでもあるときには、血液検査と診察を繰り返して受ける必要があります。そのため入院が必要となることがありますが、入院しなくても少しでもおかしいなと思うことがあれば、同じ日でも繰り返して診察を受けるようにしましょう。
(急性虫垂炎)こんなときは危険です
腹痛がよくならずにだんだんひどくなるばかりでなく、歩くときでもつらそうに前屈みになって歩くようになってきたら要注意です。背を伸ばしてまっすぐ立つこともつらくなり、試しに片足でケンケンをさせてみてとくに右足で苦しそうにするときは虫垂炎の疑いが強くなります。横になってもエビのように丸くなる姿勢をとります。
乳幼児では不安いっぱいで泣いたり暴れたりで診断がいっそう困難になります。小さい子どもで原因がとくにないにもかかわらず、不きげんとなりぐずっているときには虫垂炎の疑いを持つ必要があります。
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