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急病センター受診の前に・・・パズルで分かる「子どもの病気」

子どもの急病:泣きやまない

急病センターでよく見られる症状泣きやまないときは・・・
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・家庭の医学-子ども-腸重積
・家庭の医学-子ども-中耳炎
・家庭の医学-子ども-きげんが悪いとき
 

こんなときは急いでみてもらいましょう!

子どもが「泣きやまない」ときにどんなことに注意したらよいのでしょうか?

乳児の場合は、ミルクを飲まない、きげんが悪くてぐずる、いつものように昼寝をしない、ぐったりしている、泣きやまないなどの小さな変化が何らかの病気の始まりのことがあります。このような乳児の場合には、おなかが悪くないか、腸重積の始まりではないかなど注意しなければなりません。

また幼児でかぜ気味なときに、夜急に泣き出して困ることがあります。「耳が痛い」と言ってくれれば中耳炎を疑うこともできますが、小さいうちはうまく表現できないため中耳炎に気がつきにくいこともしばしばあります。

夜泣きは5ヶ月を過ぎるころから始まります。親たちがこれから寝ようとするころに、目をさましてひとしきり泣き出します。空腹のために夜泣きするのは実際には多くありません。そんな子は寝る前にミルクを少し多くすると満足して寝てくれます。無理やり夜間の授乳を止めると夜中に泣くことがあります。そんなときは夜間の授乳を復活すればすみます。昼間の運動不足が原因のこともあります。
母親がほかの用事に気をとられて子どもが外で遊ぶ時間が短くなると夜泣きすることがあります。赤ちゃんの昼寝の配分が悪くて夜に目がさめやすくなることもあります。朝だんだん早く起こすようにして、夕方6時以降は眠らさないようにします。

ギョウ虫が原因で夜泣きすることがあります。疑わしいときはギョウ虫卵を調べてもらいます。

全く原因が思い当たらない「真性夜泣き」は、注射や医者通いなどから始まることを考えると、悪夢におびやかされやすい多感な神経の持ち主なのかもしれません。夜泣きは一生続くものではなく、1,2ヶ月ひどく続いていつのまにか忘れたように治っていきます。

乳幼児の「泣きやまない」ときに考えられる病気

夜間でも急いでみてもらう必要のある急病)

症 状 考えられる病気
発熱あり 顔色良好 中耳炎 
発熱なし 顔色不良 腸重積
顔色良好 中耳炎、夜泣き
食欲低下 口内炎、胃腸炎
腹 痛 腸重積、ソケイヘルニアかんとん
手足の痛み 肘内障(肘の脱臼)、骨折

 

緊急受診のポイント

夜間に急に子どもが泣き出したときに中耳炎が原因のことがよくあります。熱がないことも多く、急に泣き出して夜泣きと間違えてしまいます。

3~4歳までの子どもでもっとも頻度が多いのは腸重積です。腸重積はおう吐や腹痛などの症状がはっきりしないで、顔色が悪くぐったりしていることがあります。腸重積はおへそのやや右上に起こしやすいので、ここを押さえてみると痛がって泣き出します。このような場合は急いでみてもらうことがたいへん重要です。

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