パズルで分かる「子どもの病気」子どもの熱 

急病センター受診の前に・・・パズルで分かる「子どもの病気」

子どもの熱

熱があるかぜの症状No頭痛やおう吐Yes下痢をしているYes ときは・・・

かぜによる胃腸炎(ウィルス性胃腸炎)や細菌性胃腸炎(食中毒)などが考えられます。

診断のポイント

子どもでは一年を通してウィルス性胃腸炎が存在するような印象があります。
夏には夏特有の、冬には冬特有の、季節の変わり目特に秋から冬にかけて、など四季を通してウィルス性胃腸炎がみられます。
原因となるウィルスはさまざまですが、代表的なロタウィルスとアデノウィルスは検査キットで比較的容易に検査ができます。また小型球形ウィルスも下痢症を起こしますが、最近は保育園の集団下痢の原因としても知られています。

細菌性胃腸炎(食中毒)の原因として身近な細菌は、カンピロバクターとサルモネラです。これらの感染源は多くは動物で、鶏肉、豚肉、生卵などばかりでなく、学校で動物の世話をした後に直接動物から感染することもあります。
食中毒は便の検査(細菌の培養と同定)が必要となり、検査結果が出るまでに数日かかるのがふつうです。したがって検査結果を待って治療を開始したのでは遅くなるために、ある程度原因を推測しながら治療を開始するのがふつうです。
おう吐や下痢のために脱水症状がひどいときには、入院しながら治療と診断を行います。

前のページに戻る

※このサイトは、地域医療に携わる町医者としての健康に関する情報の発信をおもな目的としています。

※写真の利用についてのお問い合わせは こちら をご覧ください。

パズルで分かる子どもの病気

パズルで診断する

急病センターでよく見られる病気

急病センターでよく見られる症状


 上に戻る