Q5:食物アレルギーを起こさないために備わっている体の仕組みとは、どのようなものですか?
A5:食物中のタンパク質が十分に消化されて、アミノ酸かアミノ酸が数個つながったペプチドにまで分解されてしまえば、吸収されても免疫反応はおこらず、栄養素として使われます。消化された食物を吸収する腸管にはいろいろなバリアーが存在して、未消化な食物が体内に侵入するのを防いでいます。
しかし、これらは完全ではなく、実際には未消化な食物タンパクも日常的に吸収されているのですが、免疫学的寛容という仕組みが働いて有害な反応が起きない状態になっていると考えられます。
食物アレルギーの場合には、特定の食物に対する免疫学的寛容がうまく働かなくなっていると考えられています。
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