熱があるかぜの症状No扁桃炎Yes体や手足に発疹Yes ときは・・・
溶連菌感染症が疑われます。
診断のポイント
溶連菌感染症は扁桃炎の所見に加えて、のどの奥(咽頭壁)や口蓋垂(のどちんこ)の著しい発赤や点々とした出血斑が認められます。
発疹は発熱後やや遅れて(2,3日後)から体や手足に赤い小さな斑点を生じるようになります。舌がイチゴのようにツルツルと赤く見えることもありイチゴ舌と呼ばれます。
このような発熱と扁桃炎を伴って発疹が見られる定型的な溶連菌感染症から、発熱や扁桃炎が軽度で発疹に気がついて受診されることがあります。
溶連菌感染症の発疹は多彩で、典型的には手足や前腕に小さな赤い斑点を生じてきます。数日すると手足の指先の皮が薄くむけてくることがあります。
その他には胸や顔にぶつぶつとしたいかにも草木にかぶれたような発疹から、顔ににきびのような発疹やからだに丘疹を生じることがあります。
このような場合には溶連菌感染症と診断するためには咽頭ぬぐい液や血液検査を行ったり、経過をみていて典型的な手足の赤い斑点が見られるようになったりして、診断ができるようになります。
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