パズルで分かる「子どもの病気」子どもの熱 

急病センター受診の前に・・・パズルで分かる「子どもの病気」

子どもの熱

熱があるかぜの症状No頸部のリンパ節のはれYes手足に発疹Yes熱は軽いYes ときは・・・

風疹溶連菌感染症 などが考えられます。
 
 

風疹は高熱が出ることはまれで、38度までの比較的微熱が多く見られます。熱に気がつかないでからだや手足の発疹に気がついて受診されることも多くあります。
風疹の発疹は、溶連菌感染症りんご病の発疹と似ているためにうっかりすると診断を間違えやすくなります。風疹のリンパ節のはれは特徴的で、頚部や後頭部、耳のうしろなどにじゅず様に小豆大からエンドウ豆大のリンパ節のはれが起こってきます。

溶連菌感染症では扁桃炎による発熱が起こった場合には扁桃炎によるリンパ節のはれがみられることがあります。
溶連菌感染症の発疹は極めて多彩ですが、風疹ときわめて似た赤い小さな斑点を手足から腕にかけて生じることがあります。発疹の他に扁桃炎の所見があるかどうか、イチゴ舌がみられるか、発疹の経過をみて手足の指先の皮膚がうすくむけてきたりすると、溶連菌感染症と診断できます。
血液検査や咽頭ぬぐい液の抗体検査でも診断を確かめることができます。しかし溶連菌感染症は皮膚の発疹だけが症状のこともあり、このような場合には風疹りんご病と診断が困難になります。
なお、りんご病では頚部のリンパ節のはれは起こりません。

診断のポイント

発熱や扁桃炎がみられなくて、発疹だけで診察に来られたときには、溶連菌感染症風疹りんご病と区別が困難なことがあります。このような発疹症は梅雨から初夏にかけて流行してきます。経過をみながら診察を進めることになりますが、それでも分かりにくいことがあります。

区別のポイントは、風疹では首や耳の後ろのリンパ節のはれ、溶連菌感染症はイチゴ舌や手足の指先の皮が薄くむけてくるか?りんご病は手足の発疹に加えて太ももにレース様の発赤が認められるかどうか がなどです。

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