熱があるかぜの症状No口内炎Yes唇や舌に口内炎Yes ときは・・・
ヘルペス性口内炎や手足口病、ヘルパンギーナ などが考えられます。
診断のポイント
保育園に通園するまでの子ども、とくに1歳を過ぎた頃に39度近くの高熱を生じてかぜの症状がみられないときには、ヘルペス性口内炎の可能性が考えられます。
2,3日まではとくに口の中に変化は認められませんが、3,4日して解熱する頃から口唇や舌に小さな口内炎が多発してきます。また歯ぐき(歯肉)も赤くはれてきて出血しやすくなります。このような症状がみられるようになったらヘルペス性口内炎と診断されます。
単純ヘルペスの初感染によって起こる病気で、小さいうちにかかっておくべき病気の一つです。もちろん年長児でも小学生にでも起こる病気です。
しばしば20歳前後の若い男女でもみられることがあります。放っておいても治りにくく、アシクロビルという薬が有効であるため早期に医師の診断を受けましょう。
手足口病は発熱はあっても微熱がほとんどですが、流行の年によっては高熱が先に出てから2,3日して口内炎がみられることがあります。
このようなときには発熱時に診断をつけることは困難です。ふつうは発熱よりも舌先やほほの口内炎、手足の特徴的な水ほうに気がついて受診されます。
ヘルパンギーナ でははじめに高熱が出てきます。ほぼ同時か1,2日遅れてのどの奥、口蓋垂のよこに口内炎がいくつか集まって出てきます。口を開けただけでは見にくいことがあり,舌を何かで押さえた方が見つけやすくなります。
夏かぜの一つとして有名で、保育園などで流行してきます。口内炎の場所にかかわらず、夏かぜで高熱と口内炎がみられたら広くヘルパンギーナと呼ばれることがあります。
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