3偽痛風
偽痛風はピロリン酸カルシウムの結晶によって起こる関節炎です。この結晶が軟骨に沈着するために、軟骨石灰化症(なんこつせっかいかしょう)とも呼ばれています。
とくに膝関節に多く発症し、時に多関節に及ぶこともあります。痛風では圧倒的に男性に多く認められるのに対して、この病気では男女差がありません。60歳以上で発症することが多く、60歳でこの病気を認める方は7~10%程度です。
この病気は、変形性関節症という加齢に伴った関節の変形が最も重要な要因と考えられています。
関節のはれ、痛み、発赤、熱感が出現します。半数以上が膝に出ますが、その他、手や足関節にも出現します。また、発熱、体重減少などの全身症状を伴うこともあります。
偽痛風で生じる痛みの部位
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