5IgA血管炎(ヘノッホ-シェーンライン紫斑病)
IgA血管炎(ヘノッホ-シェーンライン紫斑病)は触れることのできる紫斑を下腿や臀部に認め、同時に腎炎、腹痛、関節痛を認める疾患です。10歳以下の小児に多く、4歳にピークがあるといわれています。
季節的には春に多く、約2/3で上気道の先行感染があります。小児や若者に多い疾患ですが、高齢者を含む成人での発症例も約10%あります。
膝関節や足関節など下腿の大きな関節に疼痛を認めることが多いです。腸管壁の血管炎に起因する悪心、嘔吐、腹痛、下痢、血便などを認めます。皮膚症状とほぼ同時期に起こり、突然の腹痛(腸管アンギーナ)で病院受診することもあります。
検尿で尿潜血や尿蛋白を指摘されることが多いです。皮膚症状出現後1カ月以内が多いと言われています。時に重症な腎炎(急性糸球体腎炎、ネフローゼ症候群)に進行する場合もあります。
IgA血管炎(ヘノッホ-シェーンライン紫斑病)で生じる痛みの部位
参考: http://kompas.hosp.keio.ac.jp/contents/000717.html
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