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よく見られる大人の病気・症状

むずむず脚症候群

夜、寝床に横になってじっとしていると足のふくらぎのあたりがむずむずしたり、ぴくついたりまるで虫か何かがはっているような不快な感覚を起こす「むずむず脚(あし)症候群」は、日本人の少なくとも1%にみられるといいます。不快感から不眠につながりやすく、放置すると睡眠障害からうつ状態に陥り日常生活にも支障を来すようになります。

むずむず脚症候群とは

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むずむず脚症候群
(イラスト1)

むずむず脚症候群はレストレスレッグ症候群ともいわれ、1960年代にアメリカの医師により初めて報告されました。有病率は国民の1から数%とかなりの数に上り珍しくない病気ですが、医療関係者を含めてあまり知られていないのが現状です。ほとんどの患者は初めは不眠症と自覚します。病院に行っても不眠症やストレスのせいと診断され、睡眠薬の投与など治療を受けてもいっこうに良くならないケースがしばしばみられます。

(イラスト1)この病気は腕や足に起こりますが、ほとんどが足、とくにふくらはぎの辺りにムズムズとした虫がはっているような感じやチクチクとした痛がゆいといった不快感、ほてり・かゆみなどを生じます。それも夜間・安静時に悪化し、じっとしていられないほどです。人によっては、動かしたり歩いたりすると症状は軽くなりますが、寝るとまた起こってくるという特徴があります。患者の半数以上は、夜間睡眠中に自分の意思と関係なく、20〜30秒間隔でけるような格好で足が勝手に動く異常運動が起こります。

【むずむず脚症候群の自己チェックリスト
*詳しくは「治るcom.(http://www.naoru.com/muzumuzu.htm)」をご覧下さい。

  1. ジーットしていると、足のひざから下にむずむずするような不快感が起き、動き出したくてたまらなくなる。時には足以外にも起きることがある。
  2. 不快感は動くと治まる。
  3. 不快感と動かしたくなる衝動は夜に出る。
  4. 寝付きにくかったり何度も目が覚める。
  5. 眠ると、けとばすようの足が動いたり突き飛ばすように腕が動く。
  6. 昼間わけもなく疲れたり倦怠感がある。
  7. 家族や親戚に同様の症状のある人がいる。
  8. 足の不快感と動きだしたくなる衝動の原因になる異常は見つからない。

 

むずむず脚症候群の原因

残念ながら、発病のメカニズムは、はっきり判っていません。ただ大きな要因と考えられているのが体質と食生活です。慢性的に鉄分が不足した状態では脊髄や末梢神経に異常をもたらしやすくなります。人間の神経で情報の受け渡しを行うドーパミンという物質は、鉄分が不足すると分泌量が減り、情報を正しく伝えることができなくなってしまいます。

むずむず脚症候群のあの奇妙な感覚の数々は、すべて脳への情報が誤って伝えられたせいで起きた、足の感覚異常だった可能性が考えられます。一方、「足が勝手に動く」という症状は、逆に脳からの指令が誤って足の筋肉に伝わり、勝手に動いてしまったものと考えられます。また症状が夜間に集中したのは、夕方から深夜にかけてドーパミンの分泌量が低下するためと考えられます。屈伸すると症状が治まったのは、身体を激しく動かすことで一時的にドーパミンの分泌量が増えたためだと考えられます。

そして、この病気の最も恐ろしいところは、症状の悪化に伴う睡眠不足と過度のストレスから、本人も気づかないうちに「うつ病」になってしまうことです。
 

むずむず脚症候群の治療

夜中の就眠中に足の不快感からよく眠れず睡眠薬を服用している人で、(1)睡眠薬の効果があまりない、(2)睡眠薬の種類がよく変わる、(3)睡眠薬の量が増えている 場合には専門医の診察が必要です。

無意識に足がピクピク動く周期性不随意運動がみられる約8割の患者では、パーキンソン病でもよく使われるドーパミン受容体作動薬といわれる薬剤で日常生活に支障がない程度まで症状を改善することができます。使用量もパーキンソン病に比べて少量ですみます。しかし不随意運動がみられない残りの約2割のケースでは典型的な治療法ではなく、ドーパミン受容体作動薬や抗てんかん薬の一種のクロナゼパム、睡眠薬などさまざまな方法が試されます。

日常生活では誘発因子になるカフェインやアルコールを避けるのが第一です。就寝前に脚をマッサージして、筋肉のこわばりを取ると改善されることもあります。症状に波があり、治療で薬を完全に止めることは難しく、薬とうまくつきあい、症状をコントロールすることが重要です。

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